無駄に見えるものが人生を彩っているって話。

 

数年前、ある人が

芸術や音楽はすべて無駄なものだ。無駄こそが人生を彩る。」と言っていた。

 

 

無駄こそが人生を彩る。

 

無駄ってなんだ。

なくてもいいもの。なくても困らないもの。

なければならないもの ではないもの。

 

 

では、私の人生の無駄ってなんだろう。

 

3歳から通っていたヤマハ教室

小学生の時の子供会、スイミングスクール

一輪車に大ハマりして小学校でクラブ立ち上げたこと

少しやって飽きた日本舞踊・新体操

漫画にハマったこと

吹奏楽部でトランペットとチューバを必死に練習したこと

猫を拾ったこと

人を好きになったこと

高校の特進クラスから抜けたこと・また入り直したこと

巫女として働いたこと

家族との確執

死のうと思ったこと

大学時代のフィリピン1ヶ月研修

全国一人旅・アジア旅・お父さんとの北海道ツーリング

カラオケに毎週行っていたこと

起業の勉強をしたこと

コンパニオンとして働いたこと

仕事を辞めたこと

インドネシアにいること

・・・

 

いくらでも思いつく。

 

どれも生きる上で必要不可欠なものではない。

どれがなくたって生きることはできた。

 

 

でもそれらを無くして必要そうなものだけを選んでいたら、

こんなに人生楽しかったかな。

 

日本の外にこんなにおいしい料理があって、家族のように慕ってくれる感情豊かな優しい人たちがいて、そんな場所を自分がこんなに大好きってことに気づくことはできたかな。

 

普通の選択をしていればせずにすんだ悲しい思いをしたこともあったけど、楽しくて幸せな思い出の方がずっと多かった。それに何も思えない人生よりよっぽどいい。

 

だから私はこれからも、無駄のあふれる人生を送っていきたい。

 

 

 p.s.

つい最近の無駄は、サンタのぬいぐるみとお洒落なバッグを買ったこと。

 

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常夏の国にいるから、サンタが来てようやく12月を実感した...

見つけてから数日間、頭の中で「最後日本に持って帰らなきゃいけないんだから余計な物買っちゃだめ。しかも高いし!」っていう天使と「可愛いからいいじゃん!」っていう悪魔が戦った結果、こうなった(笑)

 

.........可愛いからいいの!!(笑)

 

インドネシアの女性が結婚出産後も働き続けられる理由

Instagramを見てくれてる方は知っていると思うけど、つい最近40度の熱でぶっ倒れました。

 

初めてそんな高熱出て動けないし、意識もうろうとして耳も聞こえなくなっていって走馬灯も出てきて、ああ私はインドネシアで死ぬんだと思った。...でも病院運ばれて点滴売ったらぱあっと治っちゃうんだから人間ってすごいね(笑)

 

で、今はもうほとんど回復したんだけど自宅療養が必要といわれてしまい暇なので、ずっと手を付けていなかったブログを再開してみた次第。

 

 

 

そもそもこのブログを立ち上げた時は

ライティングの勉強のためにまず好きな本を紹介してみよう

とやる気満々で始めたんだけど、カチコチになって書いてしまったせいで面白くもなく何のために書いているのかわからない内容になってしまって、私自身も飽きてたった3記事で終わったんだよね。これからはもっとラフに、私が続けたいと思えるブログを書いていこうかな。

 

そのためにあえてテーマを決めず、日々気づいたことを後から見返せる備忘録のようにしてみようかと。今はインドネシアに住んでいるからこちらでの話が多くなるだろうし、変わらず本も好きだからそんな話も後々出てくるはず。とにかく、書きたいものを書いてみる。

 

 

 

じゃ、新生ブログ一発目。

 

私がインドネシアに来て最初に印象的だったのは、働く女性が多いということ。

 

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日曜朝には大通りが歩行者天国になり多くの人がウォーキングしている。日頃の運動不足は家族や友達と楽しく解消するのがインドネシア式。(ジャカルタ

 

 

インドネシアの人口は日本の約2倍だから数が多いのは当たり前だけど、家からほど近いスーパーやWarung (屋台。インドネシアで一般的に用いられる食堂。)、教師、警察、お医者さんに至るまで日本より圧倒的に女性が多く感じる。

 

まだ発展途上国と言われていて家庭的な女性が良しとされている風潮もあるのにどうして働く女性が多いのだろうと不思議に思ったので、私なりに考察してみた。
 

 

1.子どもの育て方

 
日本では核家族化が進んだ影響で両親が育てるのが基本とされていて、長時間労働で家に帰れない父親の分まで母親がワンマンで子育てをするということが多い。仮に両親どちらかの家で子どもの祖父母となる人たちに子育てに協力してもらえたとしても、育児時間の割合が均等に分かれる訳ではない。
 
しかしインドネシアの家庭では家族全員が子どもの相手をしている。母乳を与えることこそ母親の役目だが、それ以外の時は父親も兄弟も祖父母も近所の人までが集まって子どもをあやしたり叱ったりしている。泣いている一人の赤ちゃんを4,5人がかりであやすなんてことも珍しくない。まるで昭和中期までの日本のようだ。母親が手が離せない仕事があったとしても誰かしらが子どもを見てくれる。そんな環境であれば出産後も仕事がしやすそうだ。
 

2.家族の重要性

 
インドネシア人は家族との時間をものすごく大切にする。家族でご飯を食べるのは基本中の基本で、外に仕事に行っているお父さんが家でご飯を食べるためにわざわざ昼休みに家に帰ることもある。親は仕事が終われば寄り道しないで家に帰るし、子どもは親の職場に行ってその帰りを待つことすらある。家族が病気であれば看病のために休む。それがインドネシア。家族は絶対なのだ。
 

3.働き方

 
日本ではよく長時間労働低賃金・サービス残業が話題に上るが、インドネシアではありえない。もちろん物価が低い分平均収入は日本よりぐっと下がるが、労働時間に見合った仕事しか振り分けられないし、仕事が終わればすぐ帰ることができる。疲れが溜まっていれば休む。身体と心が追い込まれるような働き方はしない。
 
また、女性が目立つポジションに立つことが日本よりずっと多い。インドネシアの町を歩いていると至る所に知事や国立学校の校長先生等お偉いさんの写真が大きく飾られているのだが、見たところその男女の比率がちょうど五分五分くらいなのだ。先日病院に行った時も女性のお医者さんがいたし、ジャカルタを走るバスの運転手さんが女性だったこともあった。様々な職業を選択でき、キャリアアップできるから仕事を続けやすいという側面もあるかもしれない。
 
 
 
ここまでが私がインドネシアで過ごしていて考えた、働く女性の多い理由。
 
今の日本でも働き方改革がどうのこうの言われてるし、こういう気付きを人ごとにせずちゃんと吸収して持ち帰らなきゃね。

 

『魔法のコンパス 道なき道の歩き方』

これまで数々のビジネス書を読んできたけれど、この本は別格。

 

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『魔法のコンパス 道なき道の歩き方』西野 亮廣 著

 

キングコング・西野さんが書いた初のビジネス書だ。

 

 

 

有名な経済学者やカリスマ起業家・企業コンサルタントの本には、必要な心構え、経営戦略などのロジックが描かれることが多い。

 

対して『魔法のコンパス』には、西野さんが行ってきたありのままの「行動」が書いてある。

 

 

 

本の中では、話題となった絵本の作成工程や資金調達の方法が惜しげもなく公開されている。もちろんその行動をした経緯として西野さんの価値観やお金の考え方も記されているけれど、堅苦しくないから経済に興味がない人でもすらすら読むことができる。

 

 

 

すごいと思ったのは、西野さん自身が炎上した時の話が面白おかしく描かれていること。

自分を理解してくれない世間を批判したり、お涙頂戴になりそうな話の展開なのに、それを笑ってたたき返す西野さん。

その強い精神力と痛快な言葉たちに、あっぱれ。

 

 

 
ロジックはたまに読むにはいいが、いざビジネスを始めようと思った時に読んでもなかなか一歩踏み出せない。結局現実世界で何から始めていいのかわからないからだ。

今まで経営なんて考えもしなかった人が経営戦略を立てたところで、成功した自分の姿や喜んでくれるお客さんの顔が浮かばないからすぐ諦めてしまう。


しかし、経験談を聞けば自分の理想とするビジネスや生活が鮮明になりやすい。それにこんなにハウツーが公開されていれば、それを見て真似することだってできる。現実に叶えている人の道を振り返ってみると、たいして自分と変わらない人間だったことに気が付く。「今からだって間に合う」と勇気が出る。


『魔法のコンパス』は面白いことを始めたい、でも勇気が出なかった人たちの背中をぐいぐい押してくれる一冊だ。

 

半面、ここまで披露されているからこそ、やりたくてもやらない・最初から諦めている人を許さない厳しい本でもある。読んでいると「こんなに公開しているんだから真てよ。やれよ。」と見えない重圧を感じる。

 

その点は漫画家・西原理恵子さんの新書『女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと』にも似ている。

 

 

 

今までと少し違ったビジネス書を読んでみたい方、やりたいことがあるけど一歩が踏み出せない方、ぜひご一読あれ。

 

↓ 今回のおすすめ本はこちら↓

 
『魔法のコンパス 道なき道の歩き方』
西野 亮廣 著

『思いわずらうことなく愉しく生きよ』

一作目は私が一番好きな長編小説のひとつ。

 

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『思いわずらうことなく愉しく生きよ』

 

江國 香織 著

 

まず、江國さんの作品はタイトルがいい。

代表作の『号泣する準備はできていた』や『冷静と情熱のあいだ』(辻 仁成共著)も、つい自分の言葉として口に出したくなるほど。

(特に『冷静と情熱のあいだ』はファンが多く私にとってもお気に入りの作品。後日紹介しようと思う。)

 

 

 

『思いわずらうことなく愉しく生きよ』は、裕福な家庭に育った三姉妹のそれぞれの人生・恋愛を描く物語。

 

長女の麻子は温厚で家庭的な性格。現在は専業主婦で夫のDVを誰にも言えずにいる。

次女の治子はバリバリのキャリアウーマンで、何事もはっきりさせたい几帳面な性格を持つ。自称スポーツライターの恋人と同棲中。

三女の育子は自由奔放な性格だが姉妹の中で一番家族思い。複数のボーイフレンドを持つ。

それぞれの年齢は書かれていない。

 

三姉妹が育った家の教訓こそが、「思いわずらうことなく、愉しく生きよ」

 

 

 

「家族ものか。どうせ家族愛でも描かれるのだろう」と思いきや、まったく違うのだ。

性格も悩みも異なる三人が、それぞれ自分のポリシーと家訓を胸に生きる。

弱く、強く、いとおしい女たちの生きざまを描いた物語。

 

主観が三姉妹だけでなくその母親、姉妹を取り巻く男たちなど様々な人物へと変わっていくため、女性だけでなく男性にも愉しむことのできる作品だと思う。

 

ぜひ、ご一読を。

 

 

 

 

 

読書とは、小さく静かなひとり旅。

本棚を見ると、その人の好みや信条・考え方が大体わかる。

 

私は読書が好きで人並み以上の冊数を読んできたと思うけれど、あまり人に本の話をしてこなかった。上の理由から、私のすべてを見透かされてしまいそうで、恥ずかしかったからだ。

 

しかし、この場を借りて、これから少しずつ紹介していこうと思う。
これまで出逢ってきた数々の素晴らしい本たちを自分の胸のうちに留めておくのが、もったいなくなったのだ。

  

 

 

私の人生は、本と共にある。

 

小さい頃から興味があった「国際協力」の分野は義務教育では教えてくれなかったので、図書館でひとり勉強していた。

学生時代、いじめに遭って人間不信になりひどく辛かった時には、親からもらった本の言葉に何度も救われた。

将来の夢と現実の狭間で悩んだ時、勇気をくれたのも一冊の本だった。本棚には、私のすべてが詰まっている。

 

 

 

世の中には素晴らしい本がたくさんある。

 
知らない世界に連れて行ってくれるもの。
新しい知識を与えてくれるもの。
人には相談できない悩みのヒントを与えてくれるもの。

「これは後世に伝えたい」という愛情をたっぷり感じる本には何冊も出会った。

もちろんハズレだと感じることもあるけれど、それこそ新しい価値観へ踏みこむ扉であったりする。

  

 

 

本を読む時間は、優雅で、孤独(ひとり)だ。

 

スマホがあればどんな情報も無料で手に入る現代に、あえて本を買う。よほどその分野に興味がないと、買うことはないだろう。

  

SNSにログインすれば、世界中の人とコミュニケーションができる。しかし、本の前にいるのは自分ただ一人。難しい文章に出くわした時に解説してくれる人や、感想を言い合う相手もいない。ひたすら、ひとりで、向き合う。孤独だ。

 

SNSを頻繁に使っていると、いつも人の目が気になるようになる。ランチをするならインスタ映えするプレートを選ぶ。旅行をするなら自撮り棒と加工アプリは必須。「自分がどんな風に見られるか」をつい考えてしまう。

 

 

 

そんな現代人にこそ、本を読んでほしい。

 

肩の力が抜け、意識が外から内へ戻ってくる。
自分がリセットされる。
心が収まって、やわらぐ。

あの感覚を知ってほしいから。

 

そんな小さく静かな旅のお共とあなたが巡りあうお手伝いができたら。

 

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どうぞよろしくお願いします。