読書とは、小さく静かなひとり旅。

本棚を見ると、その人の好みや信条・考え方が大体わかる。

 

私は読書が好きで人並み以上の冊数を読んできたと思うけれど、あまり人に本の話をしてこなかった。上の理由から、私のすべてを見透かされてしまいそうで、恥ずかしかったからだ。

 

しかし、この場を借りて、これから少しずつ紹介していこうと思う。
これまで出逢ってきた数々の素晴らしい本たちを自分の胸のうちに留めておくのが、もったいなくなったのだ。

  

 

 

私の人生は、本と共にある。

 

小さい頃から興味があった「国際協力」の分野は義務教育では教えてくれなかったので、図書館でひとり勉強していた。

学生時代、いじめに遭って人間不信になりひどく辛かった時には、親からもらった本の言葉に何度も救われた。

将来の夢と現実の狭間で悩んだ時、勇気をくれたのも一冊の本だった。本棚には、私のすべてが詰まっている。

 

 

 

世の中には素晴らしい本がたくさんある。

 
知らない世界に連れて行ってくれるもの。
新しい知識を与えてくれるもの。
人には相談できない悩みのヒントを与えてくれるもの。

「これは後世に伝えたい」という愛情をたっぷり感じる本には何冊も出会った。

もちろんハズレだと感じることもあるけれど、それこそ新しい価値観へ踏みこむ扉であったりする。

  

 

 

本を読む時間は、優雅で、孤独(ひとり)だ。

 

スマホがあればどんな情報も無料で手に入る現代に、あえて本を買う。よほどその分野に興味がないと、買うことはないだろう。

  

SNSにログインすれば、世界中の人とコミュニケーションができる。しかし、本の前にいるのは自分ただ一人。難しい文章に出くわした時に解説してくれる人や、感想を言い合う相手もいない。ひたすら、ひとりで、向き合う。孤独だ。

 

SNSを頻繁に使っていると、いつも人の目が気になるようになる。ランチをするならインスタ映えするプレートを選ぶ。旅行をするなら自撮り棒と加工アプリは必須。「自分がどんな風に見られるか」をつい考えてしまう。

 

 

 

そんな現代人にこそ、本を読んでほしい。

 

肩の力が抜け、意識が外から内へ戻ってくる。
自分がリセットされる。
心が収まって、やわらぐ。

あの感覚を知ってほしいから。

 

そんな小さく静かな旅のお共とあなたが巡りあうお手伝いができたら。

 

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どうぞよろしくお願いします。