インドネシアの女性が結婚出産後も働き続けられる理由

Instagramを見てくれてる方は知っていると思うけど、つい最近40度の熱でぶっ倒れました。

 

初めてそんな高熱出て動けないし、意識もうろうとして耳も聞こえなくなっていって走馬灯も出てきて、ああ私はインドネシアで死ぬんだと思った。...でも病院運ばれて点滴売ったらぱあっと治っちゃうんだから人間ってすごいね(笑)

 

で、今はもうほとんど回復したんだけど自宅療養が必要といわれてしまい暇なので、ずっと手を付けていなかったブログを再開してみた次第。

 

 

 

そもそもこのブログを立ち上げた時は

ライティングの勉強のためにまず好きな本を紹介してみよう

とやる気満々で始めたんだけど、カチコチになって書いてしまったせいで面白くもなく何のために書いているのかわからない内容になってしまって、私自身も飽きてたった3記事で終わったんだよね。これからはもっとラフに、私が続けたいと思えるブログを書いていこうかな。

 

そのためにあえてテーマを決めず、日々気づいたことを後から見返せる備忘録のようにしてみようかと。今はインドネシアに住んでいるからこちらでの話が多くなるだろうし、変わらず本も好きだからそんな話も後々出てくるはず。とにかく、書きたいものを書いてみる。

 

 

 

じゃ、新生ブログ一発目。

 

私がインドネシアに来て最初に印象的だったのは、働く女性が多いということ。

 

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日曜朝には大通りが歩行者天国になり多くの人がウォーキングしている。日頃の運動不足は家族や友達と楽しく解消するのがインドネシア式。(ジャカルタ

 

 

インドネシアの人口は日本の約2倍だから数が多いのは当たり前だけど、家からほど近いスーパーやWarung (屋台。インドネシアで一般的に用いられる食堂。)、教師、警察、お医者さんに至るまで日本より圧倒的に女性が多く感じる。

 

まだ発展途上国と言われていて家庭的な女性が良しとされている風潮もあるのにどうして働く女性が多いのだろうと不思議に思ったので、私なりに考察してみた。
 

 

1.子どもの育て方

 
日本では核家族化が進んだ影響で両親が育てるのが基本とされていて、長時間労働で家に帰れない父親の分まで母親がワンマンで子育てをするということが多い。仮に両親どちらかの家で子どもの祖父母となる人たちに子育てに協力してもらえたとしても、育児時間の割合が均等に分かれる訳ではない。
 
しかしインドネシアの家庭では家族全員が子どもの相手をしている。母乳を与えることこそ母親の役目だが、それ以外の時は父親も兄弟も祖父母も近所の人までが集まって子どもをあやしたり叱ったりしている。泣いている一人の赤ちゃんを4,5人がかりであやすなんてことも珍しくない。まるで昭和中期までの日本のようだ。母親が手が離せない仕事があったとしても誰かしらが子どもを見てくれる。そんな環境であれば出産後も仕事がしやすそうだ。
 

2.家族の重要性

 
インドネシア人は家族との時間をものすごく大切にする。家族でご飯を食べるのは基本中の基本で、外に仕事に行っているお父さんが家でご飯を食べるためにわざわざ昼休みに家に帰ることもある。親は仕事が終われば寄り道しないで家に帰るし、子どもは親の職場に行ってその帰りを待つことすらある。家族が病気であれば看病のために休む。それがインドネシア。家族は絶対なのだ。
 

3.働き方

 
日本ではよく長時間労働低賃金・サービス残業が話題に上るが、インドネシアではありえない。もちろん物価が低い分平均収入は日本よりぐっと下がるが、労働時間に見合った仕事しか振り分けられないし、仕事が終わればすぐ帰ることができる。疲れが溜まっていれば休む。身体と心が追い込まれるような働き方はしない。
 
また、女性が目立つポジションに立つことが日本よりずっと多い。インドネシアの町を歩いていると至る所に知事や国立学校の校長先生等お偉いさんの写真が大きく飾られているのだが、見たところその男女の比率がちょうど五分五分くらいなのだ。先日病院に行った時も女性のお医者さんがいたし、ジャカルタを走るバスの運転手さんが女性だったこともあった。様々な職業を選択でき、キャリアアップできるから仕事を続けやすいという側面もあるかもしれない。
 
 
 
ここまでが私がインドネシアで過ごしていて考えた、働く女性の多い理由。
 
今の日本でも働き方改革がどうのこうの言われてるし、こういう気付きを人ごとにせずちゃんと吸収して持ち帰らなきゃね。